ストレスで体が壊れる仕組み|東洋医学で見る「気の渋滞」とは

ストレスから考える気の渋滞について 治療や健康について

「ストレスなんて、誰にでもある。」

たしかにその通りです。

  • 仕事にもある
  • 家庭にもある
  • 子育てにもある
  • 人付き合いにもある

だから「ストレスで体を壊しました」と聞くと、

  • 気合いが足りないんじゃない?」
  • 考えすぎじゃない?
  • 少し休めば治るでしょ。

そんな精神論で片づけられてしまうこともあるんです。

でも、もしそれだけで済むなら、七施鍼灸院に「なんとなく不調」の患者さんは来ませんよね。

東洋医学では、ストレスはちゃんと体に影響するものとして考えています。

しかも、その影響が体のどこに、どう現れるのかを、二千年以上前から観察してきました。

スマホもMRIもない時代に、人間をしっかり観察していたんですね。


ストレスは、まず「気」の流れを止める

東洋医学では、ストレスが続くと、まず「肝(かん)」の働きが乱れると考えます。

「肝」と聞くと肝臓を思い浮かべるかもしれません。

でも東洋医学では、もう少し広い意味でこの文字を捉えています。

その役割の一つが、気を全身に巡らせること

でもストレスが続くと、この流れが渋滞します。

すると、

  • ため息が増える
  • 喉が詰まる
  • 肩がこる
  • 胸が苦しい
  • お腹が張る
  • イライラする

「心が疲れている」と思っていたものが、実は体のあちこちで交通渋滞を起こしている状態なのです。

高速道路でも、一か所が止まると何キロも渋滞しますよね。

体も同じです。

ストレスの影響は心だけにとどまらず、全身に波及していきます。


その渋滞は、胃腸まで巻き込む

さらに厄介なのは、この渋滞は必ず胃腸に波及するということ。

東洋医学では、胃腸の働きを「脾(ひ)」という概念で捉えます。

ストレスが続くと、

  • 食欲がない
  • 胃が重い
  • 便秘になる
  • 下痢になる
  • 甘いものばかり欲しくなる

「ストレスで胃が痛い。」

これも、単なる「気のせい」と片づけられるものではありません。

体はちゃんと反応しています。

だから最近、

「食べても元気が出ない。」

という方は、食事だけでなく、気の巡りや消化吸収の状態まで含めて体を見直す必要があるのかもしれません。

東洋医学では、心と体を別々には考えないのです。


私も「休めない体」を作っていました

偉そうに書いていますが、昔の私はまさに反面教師でした。

東京・南青山で鍼灸院を開業していた頃は、朝から晩までなんだかんだと忙しくて、

昼ご飯はコンビニ。

夜は、

「今日は疲れたからビールで回復!」

……そんな生活を毎日のように続けていました。

今思えば、東洋医学を仕事にしている人間とは思えません(笑)。

疲れが抜けない。

もっと頑張る。

完全にブラック企業。

しかも社長も私、社員も私。

労働基準監督署が来たら、一発アウトですね(笑)。

あの頃の私は、

体が出していた「止まれ」のサインを、かなりの勢いで無視していました。


「ストレス」ですが、
東洋医学はそれを体の変化として具体的に見ているのが特徴です。


一日寝ても回復しない理由

ここで、多くの人が勘違いします。

「今日は一日寝たから大丈夫。」

うん……残念。

体は横になっていても、

頭の中では、

  • 仕事
  • 人間関係
  • 子どものこと
  • お金
  • 明日の予定

そして夜になると、一人反省会。

脳内は24時間営業です。

しかも年中無休。

ブラック企業も顔負けです(笑)。

だから、体を横にしただけでは、なかなか回復できないことがあります。

東洋医学では、

止まった気を動かし、

呼吸を深くし、

体を温め、

少しずつ巡りを取り戻すことを大切にします。

鍼灸も、そのきっかけづくりをお手伝いします。

施術中に眠ってしまう方が多いのも、体がようやく「休んでいい」と感じられる状態になっているのかもしれません。


ストレスをなくすより、「負けない体」を育てる

ストレスは、死ぬまでなくなりません。

  • 仕事もある
  • 家庭もある
  • 人間関係もある

人生ですから。

でも、ストレスを受けたときに、きちんと回復できる体は育てることができます。

  • 肩こりも
  • 頭痛も
  • 胃の不調も
  • 眠れない夜も

体から届く、

「もう少し休もうよ。」

という小さな手紙なのかもしれません。

現代人は、スマホの充電が20%になると慌てて充電するのに、

自分の充電が2%でも、

「もう少し頑張れそう。」

と言ってしまいます。

そっちのほうが、よほど危険です(笑)。

頑張ることは悪くありません。

でも、頑張るためには、巡る体が必要です。

七施鍼灸院が目指しているのは、ストレスのない人生ではありません。

ストレスを抱えても、ちゃんと回復できる体を育てること。

それが東洋医学でいう「養生」であり、私がお手伝いしたいことです。

今日もほんの少しだけ、深呼吸してみてください。

肩の力を抜いてみてください。

スマホを置いて、何もしない時間をつくってみるのもいいかもしれません。

体は、あなたが思っている以上に、毎日頑張っています。


視床下部は大脳辺縁系(情動や意欲、記憶に関与する領域)の影響も強く受けやすいため、外部からのストレスに非常に敏感です


コメント

タイトルとURLをコピーしました