「もう歳だから。」
この言葉、便利ですよね。
- 膝が痛くても歳。
- 疲れが抜けなくても歳。
- 太ったのも歳。
- 物忘れも歳。
しまいにはスーパーで財布を忘れても、
「歳だから」。
……いや、それ、ただの忘れ物ですから(笑)。
最近ではスマホを探していたら手に持っていたこともあります。
先日なんて財布をどこに置いたか忘れ、冷蔵庫の中で発見しました。
なぜ冷蔵庫だったのか。
私にも分かりません(笑)。
ただ、これは歳ではありませんね。
ただのポンコツです。
……いや、やっぱり少しは歳かもしれません(笑)。
私も還暦が見えてきました。
朝起きるたびに、
「昨日より若返ってる!」
なんて日は一度もありません。
むしろ毎朝、
身体から送られてくる通知表を見て一憂一憂しています。
でも東洋医学を学んでいると、
年齢よりもっと厄介なものがあることに気づきます。
それは、
人と比べることです。
比べる相手を間違える
SNSを開けば、
同級生は出世。
友人は海外旅行。
誰かはベンツ。
誰かはタワマン。
誰かは高級寿司。
私は……
朝4時前に起きて弁当を作り、
筋トレをして、
「今日はスクワット40kgが重かった!」
と一人でほくそ笑む変態です。
……我ながら幸せの単価が安すぎます(笑)。
でも正直に言うと、
そんな私でもSNSを見て、
「みんな楽しそうだな。」
「美味しそうなの食べてるな。」
「ヨーロッパ旅行かぁ、いいな。」
「自分は何をやってるんだろう。」
そんなことを思う日ってあるんです。
人間ですから。
でもそんな迷い迷ってる人に対し、お釈迦様はこんなことを言いってます。
他の作と不作を見るべからず。己の作と不作のみを見るべし。
人の畑を見て、
「あっちのキュウリは曲がってる。」
なんて言っている暇があったら、
自分の畑に水をやれ、って、な意味??
……たぶん(笑)。
2006年に書いた記事です
20年前から、この言葉に強く惹かれていました
東洋医学も同じです。
隣の人が毎朝センブリを飲んで元気だからといって、
自分もあの強烈な苦さに耐えれば健康になれる、なんてことはありません。
健康法は流行ると宗教みたいになりますから要注意。
- ○○食べれば健康。
- △△を飲めば若返る。
そんなものが本当にあれば、
毎日ブログなんて書かずに、その商品を売り歩いてますよ(笑)。
同じ風邪でも治療は変わります。
同じ五十代でも身体はまったく違います。
だから比べる相手は、さっきまでの自分だけ。
これを肝に銘じて生きるほうが、案外、身体にも心にも優しいのなのです。
今日が一番若い
「もっと若い頃に始めればよかった。」
患者さんから本当によく聞きます。
- 筋トレ
- ウォーキング
- 鍼灸
- 食事
- 睡眠
- 瞑想
- 英会話
- 山登り
色々ありますよね。
でも残念ながら、10年前には戻れません。
戻れるのなら、私は高校時代の自分に、
「おい、ハゲチャビン。今から頭皮だけは大事にしとけよ。」
と真っ先に伝えに行きます(笑)。
過去は変えられません。
未来もまた変えられません。
変えられるのは、今だけです。
人生で今日が一番若い。
だから東洋医学では、
「今、この瞬間の身体」を整えるんです。
過去を責める医学ではありません。
鍼灸は未来を育てる医学です(おっ、なんかかっこいい!!)。
失敗は身体にも必要
身体は失敗しながら強くなります。
- 筋肉もそう
- 免疫もそう
- 子育てもそう
- 人生もそう
転んだから歩けるようになる。
風邪をひいたから免疫を学べた。
挑戦したから経験になる。
失敗しない人は、挑戦していない人か、SNSだけで人生が完結している人です(笑)。
だから、
「失敗した。」ではなく、
「経験が増えた。」
そう思える人ほど身体は前を向けます。
東洋医学では、気は流れるものって考えます。
後悔ばかりしていると、
気まで過去へ引っ張られてしまいます。
未来へ流すには、今この瞬間を変えるだけ。
本当に小さな一歩で十分だと思います。
自分への戒め
実はこのブログ、
患者さんへ向けて書いているようで、ほぼ自分への言い聞かせです。
私だって落ち込む日があります。
身体が重い朝もあります。
「今日は何もしたくないな。」
そんな日だって普通にあります。
患者さんには偉そうに
「睡眠が大事ですよ。」
「運動しましょう。」
なんて言っていますが、
私だって気持ちが乗らない日はあります。
それでも、
どっこい、生きています(笑)。
弁当を作って、
筋トレをして、
仕事をして、
ブログを書いて、
また寝る。
その繰り返しです。
特別な毎日なんてありません。
でも、その積み重ねが、
少しずつ昨日の自分を超えていくのだと思っています。
還暦が近づくと、
身体の変化は嫌でも感じます。
若い頃のようにはいきません。
でも、
若返ることはできなくても、
若く生きることはできます。
誰かと競争する必要はありません。
比べるのは昨日の自分。
守るのは自分との約束。
そして失敗した日は、
「今日も経験値が上がった。」
そう笑えたら十分です。
東洋医学は病気だけを見る医学ではありません。
その人が、
その人らしく歳を重ねられるよう支える医学です。
私は今日も朝から筋トレをして、
患者さんにこんな話をしながら一日を過ごします。
そして翌朝、
階段を降りるたびに、
「うっ……。」
「よし、生きてる。」
と確認しています(笑)。
59歳。
筋肉痛は翌日に来ます。
うん、まだ伸びしろしかありません。
……そう自分に言い聞かせながら、
今日もぼちぼち頑張ろうと思います。たぶん、それくらいがちょうどいいのです。


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