巨大噴火が日本人を生んだ?ハードモード日本と「小学校という小さな社会」

鬼界カルデラ噴火から考える日本人の性質と自然との共生を表したイメージ 治療や健康について

巨大噴火が日本人を生んだ?

先日録画していたNHKの
知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?」の4回目「巨大噴火が“日本人”を生んだ!?」を観て、この仮説をわりと本気で面白いと思ってしまった。

知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?
【NHK】タモリ・山中伸弥・吉岡里帆の豪華MCと進行・吉村崇がお届けする、本格知的エンターテインメント番組。感動=「!」と好奇心=「?」に満ちあふれた世界の最先端をとことん探求する。

録画してから少し時間が経っていて、正直すっかり忘れていたのだが、こういう“後回し案件”に限って、妙に刺さる。

というのも、
この番組の内容が、以前書いた「小学校~それは(ハードモード日本で生き残るための)小さな社会~」と、見事につながってしまったからだ。


約7300年前、鬼界カルデラの巨大噴火

過去1万年で地球最大級ともいわれるこの噴火は、南九州の縄文人の暮らしをほぼ壊滅させたらしい。

火山灰は広範囲に降り積もり、文化は断絶。

西日本に縄文土器の出土が少ない理由の一つが、この噴火にあるという話も興味深かった。

さらに東北には、巨大津波が周期的に襲ってきた痕跡もあるという。

つまりこの国は、

地震が起きる。
噴火もする。
津波も来る。

しかも「たまに」ではなく、わりと定期的に。

改めて思う。

ここは、イージーモードの国ではない。

どう考えても、
災害ハードモードジャパンである。

しかもチュートリアルなし。
リセットも不可。
セーブポイント
そんなものはどこにも見当たらない。


番組では、日本人に多いとされる遺伝的傾向の話も出ていた。

協調性を高める傾向
不安を感じやすい傾向

もちろん研究段階であり、解釈の幅もある。

正直なところ、「それムー案件、いや東スポ案件じゃないよね?」って、一瞬思ってしまった自分もいる。

それでも仮説としては、かなり筋が通っていて面白い。

絶えず自然の脅威に晒されるこの環境。

もし災害が起きたとき、
我先に」と逃げた人より、大丈夫?」と声を掛け合った集団のほうが生き延びやすかったとしたら。

協力できた集団が残り、
ばらばらだった集団は消えていく。

これを何千年も繰り返してきたなら、“協力する性質”が強くなるのは、むしろ当然だ。

……いや、もしかすると、
空気を読めない人間、
協力が苦手な人間、

「それ合理的?」と口を挟むタイプの人間が、真っ先に淘汰されていっただけかもしれない。

うん、やばい

冷静に考えると、
私、わりと序盤で消えるキャラではないか。

ここ、笑っていいのか分からないが、妙に納得してしまった。

日本人の勤勉さや「空気を読む文化」は、道徳の教科書ではなく、噴火と地震によって鍛えられてきたのかもしれない。


ところで欧米には「自然を征服する」という思想がある。

ダムを造り、
川を曲げ、
山を削る。

その延長線上で、人までも支配してきた歴史がある。

もちろん日本も例外ではない。

ただ、この国に住んでいるとどうしても思い知らされる。

自然には、勝てない。
絶対に。

この感覚は、鍼灸にも少し似ている。

身体もまた、自然だ。

無理にコントロールしようとすると壊れるが、きちんと向き合えば、静かに整っていく。

七施鍼灸院で日々感じるのは、「治してやる」という発想ではなく、“本来の力を邪魔しない”という視点の大切さだ。

自然に逆らわず、整える。

この感覚もまた、
この列島で生きてきた私たちの中に深く刻まれているものなのかもしれない。


ここで、以前書いた
小学校という小さな社会」の話に戻る。

日本の小学校は、

掃除も、
給食当番も、
話し合いも、
とにかく多い。

効率だけで言えば、業者に任せて勉強した方がいい。

それなのに、なぜ子どもたちにやらせるのか。

おそらくこれは、
ハードモードジャパンで生き残るための訓練だ。

災害時、指示待ちでは遅い。

隣の人と協力できるか。
役割を分担できるか。
不安を抱えながらも動けるか。

小学校は、
知識ではなく“生存スキル”を教えているのかもしれない。

あの「空気を読む文化」も、見方を変えれば、何千年も磨かれてきたサバイバル技術だ。


巨大噴火が日本人を生んだ。

科学的にどこまで証明されているかはさておき、私はこの仮説がけっこう好きだ。

私たちは何度も壊滅し、それでも立ち上がってきた民族だ。

不安を感じやすいのも、
協調性が強いのも、
勤勉なのも、

全部、この場所で生き残るための知恵なのかもしれない。

だからこそ、
地学を学び、
現実を知り、
正しく畏れる。

そして今日も、
小さな社会の中で、
誰かと協力しながら生きていく。

このハードモードの国で。

……まあ、できれば
難易度設定はノーマルにしていただけると助かるのだが。

(せめてチュートリアルくらいは欲しいところ)

おおしたさん
yochy_take
この記事を書いた人

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師。
広島県安芸郡府中町出身。

東京・外苑前で20年間、鍼灸院をやっていました。

小児はりや妊婦さんの施術が多く、
逆子は気づけば2,200例以上。

「刺せば何でも治る」なんてことは思っていませんが、
整うと、体はちゃんと変わります。

青年海外協力隊でパナマに行ったり、
山奥で農業をしてみたり、

いろいろ遠回りもしましたが、
結局やっていることはシンプルで、
目の前の人の体と、ちゃんと向き合うこと。

2024年、地元・広島に戻って開業。
がんばらせるより、ゆるめて整える治療をしています。

子どもは4人、全員成人。
だいたいのことは、なんとかなると思っています。

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