4月より施術をはじめたこのブログに載せさせていただいた方の後日談です
昨年、同じ町内に住む80代の女性と出会いました。
両膝人工関節にして10年。
最初にお会いしたときの姿。
5段の低い階段を後ろ向きで、そろり、そろり。
「転ぶのが怖いの。」
膝が悪いというより、
体が信用できなくなっている感じでした。
そして今年4月。
私が鍼灸の現場に戻ったタイミングで、
「先生、お願いできますか」
ありがたい。
よし、やりましょう。
まず体を診る。
これは、なかなか手強い。
- 踏ん張れない。
- 足趾が浮く。
- 足の甲に触れるだけで痛い。
ここで大事な話。
筋トレ?
歩き方指導?
その前に何がいるか。
痛みを安全に和らげること。
ここが鍼灸の出番です。
■ 役割の違いの話
整形外科は
- 痛みを抑える
- 炎症を管理する
- 手術で構造を直す
これはプロの領域。
本当に必要。
命綱です。
でも、
動き方までは日常に落としてくれない。
そこが違い。
七施鍼灸院は
① 鍼灸で痛みを安全に和らげる
② 体を整える
③ 正しい動きを入れる
④ それを習慣にする
ここまでやる。
痛みだけ消して、
動きが変わらなければ、
また壊れる。
整えてから使う。
この順番。
■ 鍼灸で何をしているか
・過剰に緊張している筋肉をゆるめる
・関節まわりの血流を上げる
・神経の興奮を落ち着かせる
・関節液の循環を促す
するとどうなるか。
「立っても大丈夫かも」
この“かも”が生まれる。
トレーニングは、
痛みでガチガチの体ではできません。
痛みがあるまま筋トレ?
それは、ブレーキ踏みながらアクセル踏むようなもの。
進みません。
だから順番。
もちろん、水抜きやヒアルロン酸を否定はしません。
でもね。
痛みだけ消して、
動き方が変わらなければ――
火災報知器の電池を抜いて
「静かになったね」と言っているのと同じ。
家、燃えてるかもしれませんよ。
この方にはまず足指。
「膝はそのあと。」
鍼灸で痛みを落とし、
動ける状態を作り、
そこにトレーニングを乗せる。
最初は不安そう。
でも毎日やる。
ちゃんとやる。
85歳、言い訳ゼロ。
そして先日。
「矢野駅の32段、前向きで降りられたの!」
あの、5段を後ろ向きだった人が。
私は内心ガッツポーズです。
これは筋トレだけの成果じゃない。
これは鍼灸だけの成果でもない。
両輪。
痛みを下げるだけでもダメ。
鍛えるだけでもダメ。
整えて、使う。
この順番。
「歳だから仕方ない」
それ、便利な呪文。
人工関節入れたら終わり?
違う。
そこからどう使うか。
85歳で変わる人もいる。
変わらない理由は、年齢じゃない。
順番と本気。
鍼灸は魔法じゃない。
でも、
・体を整え
・痛みをコントロールし
・回復のスイッチを入れる
この力は、本物です。
その上に正しい動きが乗ると、
体はちゃんと応えます。
整形外科が“構造”を診る場所なら、
七施鍼灸院は“使い方”を整える場所。
膝を、もう一度信じてみませんか。


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