人間は夜型じゃない。体温が教えてくれる正しい睡眠の仕組み【自律神経を整える方法】

原因不明の体調不良と感情・ストレス、自律神経の関係を東洋医学の視点で解説するイメージ 治療や健康について

サーカディアンリズム(circadian rhythm)について

日本語では「概日リズム」。
つまり、約24時間周期で繰り返される生体リズムのことです。

人間の体にはさまざまなリズムがありますが、その代表格がコレ。

例えば
・朝起きて日中活動し、夜眠る
・体温の変化
・血圧
・ホルモン分泌
・神経活動

などなど。

実に多くの生体機能が、このリズムに従って動いています。

よく
人間は昼行性だから早く寝ましょう
なんて言われますが、

これは気合いや根性の話ではありません。

進化でそうなった“体の仕様”です。
(スマホよりずっと前から決まってます)


体温と眠りの関係

このリズムを一番わかりやすく教えてくれるのが体温。

体温は一日中同じではありません。

だいたい
午後〜夕方にかけて高くなり、夜になると下がる。

そして重要なのがこれ。

眠りは、体温が下がり始めるタイミングで訪れる。

つまり安眠のコツは

・眠くなるまでスマホを見ることでもなく
・とりあえず布団でSNSパトロールすることでもなく

👉 体温の下降期にちゃんと乗ること

※体温は、明け方に最低・夕方に最高となる日内変動(約1℃)があります。

体温が上がっている間は
いわゆる活動モード(交感神経)

逆に体温が下がり始めると
副交感神経(リラックスモード)が主役になります。

体は静かにこう言っています。

「蛍の光、流れてますよ。閉店です」

でも私たちはこう言い返します。

「いや、まだ営業して!深夜営業お願い!」

…これが不調の始まりです。

理想的な睡眠のタイミング

例えば、朝7時に自然に目覚める人。

この人の体は実は
5時半頃からすでに活動モードに入っています。

ここで体の中では何が起きているかというと——

5:30(活動モード開始)
 起床の約1.5時間前。
 眠気ホルモン(メラトニン)が止まり、代わりにコルチゾール(活動ホルモン)や体温が上がり始めます。
 体はこっそり「起きる準備」をしています。
 (本人はまだ寝てますが、体は働いてます。えらい)

7:00(自然な起床)
 体の準備が整い、ピークに向けてスムーズに起床。
 これが「自然に目が覚める」というやつです。

そこから約14〜16時間後——

21:30(休息モードへ)
 光が減るとともに、再びメラトニンが分泌され始めます。
 体は「そろそろ閉店準備に入ります」と言い出します。

そして

23:30(入眠)
 メラトニンがしっかり出て、深部体温が下がり、自然に眠りへ。

結果として

23:30〜7:00 → 約7時間半の睡眠

👉 多くの成人にとって理想的とされる睡眠時間です。


つまり

「早く寝なきゃ!」と気合いでねじ込むより
👉 体のリズムに合わせた方が圧倒的にラク。

努力より構造です。

ここ、テストに出ます。


(参考)【医師監修】メラトニンと睡眠の関係とは?体内時計を整えて寝つき・中途覚醒を改善する方法より

【医師監修】メラトニンと睡眠の関係とは?体内時計を整えて寝つき・中途覚醒を改善する方法 - コアラマットレス公式ブログ
「布団に入っているのに、なかなか眠れない...

よくある“ダメな具体例”(だいたいこれ)

ここで、患者さんでも多いパターン。

・朝ギリギリまで寝る(太陽ガン無視
・日中ほぼ座りっぱなし(もはや置物
・夜はスマホ+動画+夜食のフルコース
・寝る直前までブルーライト直撃

これをやるとどうなるか。

👉 体温が下がるタイミングを、自分で破壊します。

結果、

・寝つきが悪い
・眠りが浅い
・朝ダルい
・日中ボーッとする

という「なんとなく不調」が完成。

しかもこれ、

一撃じゃ来ない。じわじわ来る。

気づいたときには

なんかずっと調子悪いんですよね

になります。

はい、体はずっと前から気づいてます。


とはいえ現実は…

ここまで読んで

「よし、今日から23時半に寝よう!」

と思ったあなた。

素晴らしいです。ほんとに。

でも現実はこう。

仕事
家事
SNS
動画
夜更かし
そして謎の夜食(なぜか裏切らない美味しさ)

体内時計が

そろそろ閉店ですよ〜

と言っている横で、

私たちは

韓ドラあと1話だけ

と言っている。
(はい、これ書いてる私の話です(^◇^;))

そりゃズレます。
人間だもの(by みつを)。


せめてこれだけやりましょう

全部やろうとすると続きません。

まずはこの3つ。

  • 朝、光を浴びる
    (最優先)
  • 食事の時間をできるだけズラさない
    (コレ意外と難しい)
  • ・寝る時間より「起きる時間」を固定する

👉これだけで
体内時計はかなり戻ります。

完璧じゃなくていいです。
「ちょっとマシ」で十分変わっていきます。


そして実は、赤ちゃんも同じです

ここ、かなり大事な話。

体内時計って、大人だけの話ではありません。

👉 お腹の中の赤ちゃんにも影響します。

東北大学の研究では、
母親の食事の時間が胎児の体内時計に影響する可能性が示されています。

つまり

・夜中に食べる
・食事時間がバラバラ
・生活リズムが不規則

こういったことが
👉 胎児のリズムにも影響するかもしれない。

実際、臨床でも

・生活リズムが整っている人
・睡眠が安定している人

の方が、体の反応がいいことが多いです。

逆子のケアでも同じで

👉 時間帯・生活リズム・整い方

ここ、かなり重要です。

(まだ研究途中ですが、現場的には“かなり関係あるな”という感覚です)


妊娠母体の食事パターンが胎児の脳・臓器に与える影響を解明(PDF2008年)

「時間栄養学」の観点から、妊娠中の栄養摂取のタイミングが胎児の長期的な健康状態に影響する可能性(DOHaD説)を示したものでもある。


小さく産んで大きく育てるは本当に正しい?胎児期の低栄養と生活習慣病の関係

「生活習慣病」というと、大人になってからの生活習慣によって起こるものと思われがちですが、実は胎児期の栄養や環境で将来の体質が方向づけられているという話について。


それでも整わないときは

それでも

・眠りが浅い
・疲れが抜けない
・自律神経が乱れている

そんなときは

👉 鍼灸という選択肢もあります(七施鍼灸院の宣伝もしなくちゃ!)

鍼灸は
自律神経のバランスを整え、体のリズムを戻すサポートをします。

実際、

眠れるようになった
朝がラクになった
という方、少なからずおられますから。

体内時計の修理屋さん、
とまでは言いませんが、

👉 ズレた時計をトントン叩いて戻す係
くらいにはなりたいと思っています。


最後に

「なんとなく不調」は、気のせいじゃないです。

気合い不足でもない。

👉 ただリズムがズレてるだけ。

まずは生活を少し整える。

それでも難しければ、
👉 七施鍼灸院でお待ちしています。

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