逆子治療は、一回で
「はい、くるん。」とはなりません。
もしそんなことができたら、
私は今ごろ億万長者(笑)
実際はもっと地味。
治療も大切だけど、
家での過ごし方もとても大事。
毎日のお灸。
生活のリズム。
身体の使い方。
そして気持ち。
つまり――
「温める」「睡眠」「体操」「気持ち」だけを丁寧に伝えてる感じ。
でも、この「だけ」が、なかなか侮れません。
では一つ一つ解説します
① 温める
「温める」と言うと、
だいたいの方が「お腹ですよね?」と。
うん、半分正解。
でも温めたいのは、
お腹はお腹でも、
お腹の深いところ。
助産師さんがよく言う、
「首のつくところを冷やさない」
あれ、本当に理にかなっています。
(※ ただし、お腹を「くびれ」と称して、腹巻き等を推奨するのはどうかと思いますが)
で、
考えてもらいたいのが足首。
ここが冷えている方、無茶苦茶多い感じがします。
ここメインの冷えは、胃腸と関係するから気をつけてね。
そんな中、
必ず話題に上るのが「三陰交をカイロで一日中温めてます!」アピール。
違う、
それは違う!
持続的に「面」で温めると、このパワーの強いツボは悪い方に働くことも。
だから点で温めるお灸が大切になるの。
とりあえず、
- 面では温めない。
- 循環を整えて、結果として腹部がゆるむことを目的とする。
というのは覚えててもらいたいところ。
あと、
温める=焼く、ではありません。
じんわり、です。
② 睡眠
これはもう、しつこいくらい言ってます。
早く寝ましょう。
逆子にも、
安産にも、
睡眠はボスキャラ級に重要です。
逆子が回った瞬間を
「気づきませんでした」という方が多いのは、
たぶん寝ているときに静かに「くるん」してるからじゃないかな。
お母さんが深く眠ると、
腹腔内の緊張もゆるむ。
赤ちゃんも
「あ、今ならいける?」
となるのかもしれません。
(もちろん赤ちゃんの本音は聞けませんが)
夜更かしして「検索沼」にはまるより、寝ちゃったほうが,絶対にいい。
これ、かなり本気で思っています。
③ 体操
ブリッジ法
胸膝位
いろいろあります。
でも大事なのは、
頑張ることではなく、緩むこと。
辛さに耐える姿勢なり運動は、だいたいお腹も固くなります。
個人的に好きなのは「はいはい」。
脊椎動物として自然な姿勢。
赤ちゃんにとってはハンモック状態。
地味だけど優秀。
横向き寝をずっと続けるのは、
実はあまりおすすめしません。
体操後30分くらいならOKですが、
一晩中、は逆効果なことも。
身体はシンプルです。
無理をさせると、
かたくなる。
ゆるめると、
動く。
これ、当たり前か。
④ 気持ち
これが一番やっかい。
「絶対直したい!」
その気持ち、よく分かります。
でもその気持ちが強くなりすぎると、
腹壁がカチカチに。
逆子ちゃんで生まれた子って、ちょっと我が道を行くタイプが多い印象ありすぎ。
ほんと、
親の言うことの反対ばかりする子が多すぎて(笑)
だから「下を向いてね」なんて「話かけ」、赤ちゃん天邪鬼しちゃうかも。
で、
95%以上は頭から生まれるという事実。
この事実を土台にして、
できることを整えたら、あとは流れに身を委ねる。
悶々とするより、
整えて、寝る。
これ、意外と最短ルート。
逆子は全体の3〜4%。
これまで診てきた逆子ちゃんたち、本当に元気な子が多い。
だから最近はこう思っています。
「元気すぎてポジション取りにこだわったのかもね」と。
半分冗談ですが、
物語は明るいほうがいい。
お母さんの身体が安心すれば、赤ちゃんも安心しますから。
逆子直しは、
特別なテクニック大会ではありません。
生活を整え、
身体をゆるめ、
あとは赤ちゃんのタイミングを待つ。
ゆるっと本質。
それが一番、
母にも子にも優しく確実な方法だと思っています。

コメント