本日は、子育ての話です。
私は四人の子どもを育ててきました。
そして日々、鍼とお灸で子どもの治療に関わる中で、たくさんのお子さんに会ってきました。
そこでいつも思うことがあります。
「子どもは、親の言うことをまったく聞かない」
……当たり前すぎる話ですみません(笑)。
でも、この「当たり前」をちゃんと意識できるかどうかって、とても大切なことだと思うのです。
子どもは、自分が大好き
昔、子育ての先輩にこんなことを言われました。
「子どもがちゃんと親に駄々をこねているなら、子育てはうまくいっている証拠だよ」
なるほど、そういうものか、と妙に腑に落ちたのを覚えています。
子どもは基本的に、自分本位で、勝手で、わがままです。
でもそれは当然ですよね。
子どもにとっては、自分が見ている世界だけが“正解”なのですから。
もし、子どもの時に「子どもでいること」が許されなかったらどうでしょう。
自分を好きでいる力は、なかなか育ちません。
だから私は、
親の言うことをまったく聞かない、傍若無人な子どもを見ていると、
ついこう思ってしまうのです。
「この子、しっかり育ってるなぁ」って。
親のやるようにはする
もちろん、挨拶や愛想は大切です。
でも、小さな子にそれを求めすぎるのはどうなのかな、と感じることもあります。
それよりも――
親が、人に対して愛想よく、敬意を払って接していれば、
子どもはちゃんとそれを見ています。
子どもは、
「親の言うようにはしないけど、親のやるようにはする」
これは本当に、その通りです。
親のいないところでちゃんとしている子は、
ちゃんと育てられてきた子です。
見ればすぐにわかります。
「子どもを見ると親がわかる」
というのも、まさにそういうことなのだと思います。
そして、逆子の話へ
ここで少し、話を逆子のことに移します。
胎児は、お腹の中にいても、すでに別の個性を持った存在です。
完全に、別個体です。
「治さなきゃ」
「絶対に回ってもらわないと」
そんな強い気持ちで向き合うと、不思議と、回るものも回らなかったりします。
これ、子育ての感覚とよく似ていると思いませんか。
子どもへの関わり方や、関心の持ち方を少し変えるだけで、
子どもの表情や行動が変わることがあります。
逆子も同じで、
「どうにかしよう」と力を入れるより、
関心の向け方を変えることで、
ふっと下を向いてくれることがある、、
そう思うこと頻りなのです。
力を抜く、ということ
子育ても、妊娠も、治療も。
大切なのは、
相手をコントロールしようとしすぎないことなのだと思います。
七施鍼灸院では、
子どもも、大人も、そしてお腹の中の赤ちゃんも、
それぞれのペースを大切にすることを心がけています。
言うことをきかなくて、あたりまえ。
思い通りにならなくて、あたりまえ。
その「あたりまえ」を許せたとき、
体も、心も、相手さえも、整っていくのかもしれません。


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