2回に分けて4時間ぐらいずつ寝るのが理想??
精神科医のトーマス・ウェア氏は1990年代に興味深い実験を行いました。
被験者に毎日14時間を完全な暗闇の中で過ごしてもらい、その状態を1カ月間継続させたのです。すると、被験者の睡眠は日照リズムに合わせて徐々に規則的になっていき、やがて不思議な睡眠パターンが現れました。
彼らはまず4時間眠り、その後1~2時間ほど目覚めて過ごし、再び4時間の睡眠に入るという「二相性睡眠(二分割睡眠)」のスタイルに落ち着いたのです。つまり、人は自然な光と闇のサイクルのもとでは、4時間ずつ2回に分けて眠る傾向があるようなのです。
これはとても興味深い実験ですよね。
夜中に目覚めることは「異常」なのではなく、むしろ「自然なこと」かもしれない、、
私にとっては、少し驚きでした (^◇^;)
さらに、昔の人々はこの中間の覚醒時間にレム睡眠を経験し、夢を見ていた時間が長かったと考えられています。
現代人よりも夢の内容をよく覚えていたという説もあるようです。
心理学的には、夢を見ることは心の健康にとって重要だとされており、夢の中で現実に達成できなかった願望を疑似的に満たしたり、性欲や攻撃欲といった本能的な欲動を昇華させる役割もあるとされています。
「深夜に一度目覚めることを楽しむ」という視点——
これはこれまでの「8時間連続で眠らなければ健康に悪い」という強迫観念にとらわれていた人にとって、ひとつの救いになるのではないでしょうか?
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