子どもの幸せを願って今を楽しむ

親の事なんて思い出しても欲しくない

子どもには、親のことを気にせず、自分とその家族の幸せを大切にして、自由に生きてほしい。
私はずっとそう願ってきました。

だからこそ、「親が子どもに依存してしまう」という話を耳にすると、いろんなことを考えさせられます。

親らしくいられるのは、せいぜい高校生くらいまで。その後は、子どもが自分の足で、自分の人生を歩いてくれたら、それで十分だと思うんです。

私自身、高校・大学時代はよく自転車で旅をしていました。
九州、四国、大阪、そして北海道まで。
今思えば、あんなに交通量の多い道をよく無事に走りきれたなと、自分でも驚きます。

そんな私も親になり、子どもの旅行とかやはり心配。
自分のことは差し置いて、ですよね。
今では、親の立場に深く感情移入するようになりました。

酔って2階から落ち、背中を圧迫骨折したときのことを、ふと思い出します。
病院で目を覚ますと、枕元には両親がいて、驚きました。
叱られるかと思いきや、母が言ったのは、「保険の関係があるから、10日は入院しておいてくれ」の一言だけ。
そのときは拍子抜けしましたが、今では、あの何も言わない対応が心に染みています。

子離れができない親も多いようですが、子どもがのびのびと自分の人生を進むには、親の子離れが必要です。
そしてそのためには、親が自分の人生をしっかり楽しむことが大事だと思うんです。
できれば、子どもが「うらやましい」と思うくらいに。

私は今、登山や街歩き、資格の勉強、ツアーガイドの仕事など、いろんなことに挑戦しながら、毎日を楽しむようにしています。
もちろん、子どもや孫の写真を見れば、泣きそうになるくらい嬉しいし、一緒に話す時間も大好きです。

今は、子育て中にはできなかったことを一つひとつ叶えながら、自分の「好き」を再発見しているところです。
子どもたちにいつか迷惑をかける日が来るかもしれません。だからこそ、今のうちに体力も気力もつけておきたい。

親にしてもらった「子離れ」を、今度は自分が子どもたちに手渡していけたらと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました