親の年齢を越えるということ

父が亡くなった年齢は、もうとうに過ぎています。
でも、父の年齢を初めて越えたときには、正直かなりホッとしたのを覚えています。

この話を患者さんにしたら、
「私も同じような経験があります」と言われました。
そのとき初めて、「あぁ、自分だけじゃなかったんだ」と思いました。

実は以前、親の年齢を超えるまで不安でいることを“エディプスコンプレックス”の一部だと考えていました。
けれども調べてみるとその定義は少し違うようで、どうも思い違いだったみたいです。

とはいえ、親の年齢を越えたときに安堵する気持ちを持つ人は、けっして少なくないようです


それにしても、なぜ親の年齢にこだわるのでしょうね?

きっとそれは、誰もが心のどこかで抱いている「死」という漠然とした恐怖と関わっているのだと思います。
そして、その恐怖から完全に解放されるのは…皮肉なことに“自分が死んだときだけ”なのかもしれません。

そんなことを考えると、
「子どものためにも、少しでも長生きしないといけないなぁ」
と自然と思ったりしてしまいます。


親の年齢を越えるときに、私のように不思議な気持ちになる方もいると思いますが、でもそれは、命と向き合っている証拠でもあるのだと思うのです。

私たちはみんな、心や体に不安を抱えながら日々を過ごしています。
だから鍼灸師として、からだを整え、少しでも安心して暮らせるお手伝いをしていきたい。

そんなふうに思っています。

おおしたさん
yochy_take
この記事を書いた人

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師。
広島県安芸郡府中町出身。

東京・外苑前で20年間、鍼灸院をやっていました。

小児はりや妊婦さんの施術が多く、
逆子は気づけば2,200例以上。

「刺せば何でも治る」なんてことは思っていませんが、
整うと、体はちゃんと変わります。

青年海外協力隊でパナマに行ったり、
山奥で農業をしてみたり、

いろいろ遠回りもしましたが、
結局やっていることはシンプルで、
目の前の人の体と、ちゃんと向き合うこと。

2024年、地元・広島に戻って開業。
がんばらせるより、ゆるめて整える治療をしています。

子どもは4人、全員成人。
だいたいのことは、なんとかなると思っています。

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