子どもって、本当にいろんな歩み方をするんだなぁ、と思うばかりでした。
歩くのが速い子もいれば、ゆっくり目的地に向かう子もいる。
時には道草ばかりで、結局目的地にたどり着かない子もいたりして(^◇^;)
でも、どんな歩み方でも寄り添ってあげたい。
それが親ごころというものですよね。
「あなたはあなたのペースでいいんだよ」と肯定し、その一歩を一緒に喜んであげたい。
そんな気持ちで、日々の暮らしを共にしてきました。
言葉が少し遅い子を前にすると、不安になることもありました。
けれど、言葉にできない分だけ、その子は感覚や感情をじっくりと育てているのかもしれません。
そう思うと、「今、この子のペースを大切にしよう」と自然に思えるようになったような気がします。
一見、回り道のように見える時間も、実はその子にしか得られない大切な力を育むための時間。
そう信じて見守ることが、親にできるいちばんの応援なのかもしれません。
子育てをしていると、つい急かしたくなるものです。
「もう歩けるでしょ」「もっと勉強しなさい」って、つい言ってしまうなんてこと、私だけではないように思います。
でも、
まだ歩くことさえおぼつかない子に、いきなり幅跳びをさせるようなことをしていませんか?
足し算がようやくできるようになった子に、微分積分をせがんでいませんか?
まだ消化できていないのに、先を急いでどんどん進めようとする――
子どもにとって、急かされるのは何よりもきついことかもしれません。
そして子どもには子どもなりの「タイミング」があります。
そのタイミングを見計らいながら、少しずつ成長していく。
それこそが、一番自然で、力をつけられる道なのだと思います。
もう一つ。
「勉強のために恋愛なんて必要ない!」という親御さんがいましたが、
もし子どもがそういう感情を持っているのだとしたら、私は恋愛もまた大切な経験だと思うのです。
人を思いやること、自分の気持ちを伝えること、そして失敗して傷つくこと――
そうした経験は、勉強だけでは学べません。
学生は学生なりに恋をして、失敗して、また立ち上がっていく。
経験しておかなければいけない年頃に、友達関係や恋愛を遠ざけてしまったら、
人としての総合力が磨かれるはずがありません。
そんな私が子育てで大事にしたいと思うのは、この二つ。
「急かさないこと」と「経験を奪わないこと」。
そのためには、安心して挑戦できる場をつくり、失敗してもやり直せる環境を整えてあげること。
それだけで子どもは、自分の足でしっかり歩いていけると信じています。
そして最近、私が意識していたのが「I(アイ)メッセージ」。
「手伝ってくれたおかげで、私は助かった」
「その行動が、私はとても嬉しかった」
「そうされたことで、私は悲しかった」
自分の気持ちを伝えることは、褒めすぎたり、押さえつけたりすることとは違います。
むやみに褒め続けるのも不自然だし、「しつけ」と称して一方的に強制するのも違う。
そうではなく、親自身が素直に気持ちを表現することで、
子どもとの関係がより自然で、あたたかいものになる気がします。
子どもの歩み方に寄り添いながら、親としての気持ちもちゃんと伝える。
ちょっといい感じの子育てだったかな、って、今はそんなふうに感じています(^^♪


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