「うちの子はドンくさくて…」
「ほんと、勉強ができないんですよ」
子どもが隣にいるのに、そんなふうに話す親御さんを見かけることがあります
日本には「謙虚は美徳」という文化があります
自分を少し卑下して話すのは、ある意味相手を思いやる気持ちの表れかもしれません
でも、
それに子どもを巻き込むのはどうかと思うんです
きっと、子どもを自分の分身のように感じているのでしょうね
だから自分をへりくだるように、つい子どものことも控えめに言ってしまう、、
でもそれ、
子どもは確実に傷ついています
たとえ、相手への気遣いから出た言葉でも、
その言葉を子ども自身が聞いていたとしたら
それは、心にしっかり残ります
人は、何度も何度も聞かされた言葉を、
知らず知らずのうちに“自分の声”にしてしまうもの、、
「うちの子は勉強ができなくて」
と繰り返し言われれば、
その子は「自分はできない子」と信じ込んでしまいます
本当はとても賢い子なのに
「どうせ私なんて」と、自己評価を下げてしまうんです
人は思い込みの力で、
よくも悪くも自分をつくる生き物
だからこそ――
「あなたはすごいね」
「やればできるよ」
「本当に素敵だね」
そんな言葉を繰り返しかけていくことで、
その言葉がじわじわと心の奥に染み込んでいき、
人は自然とそう育っていくんです
反対に
「ダメな子だね」
「勉強が苦手だよね」
そんな言葉が自己イメージとして刷り込まれたら、
子どもはそのイメージをなぞるように育っていくことでしょう
実際、外見をとても意識している方の、
「自分に自信が持てない」と言っていたりするのを聞くと
幼少期に浴びた何気ない言葉の傷が見えてくることもあったりします
だから私は
言葉で子どもを騙せるなら、
上手に乗せてあげたい
褒めまくっていたら、
本当にその通りに育っていくこと、
本当に多いんです
「あなたのことが大好き」
だけでもいい!
そう言葉で伝えるだけで、子どもの中に自信の芽が育ち始めます
もちろん、お世辞ではなく、
その子が「自分は大切にされている」と自分で感じ取れるような工夫は大切です
褒め上手な人の周りには、自然と笑顔が集まります
私自身、「もっと早く気づいていれば」と思うことがたくさんありました
だから今は、子どもだけでなく、大人にも
言葉の力を試しているところです
ある意味、「自惚れる力」も才能なんじゃないかなぁ
天才って、じつは「自分に酔える人」なのかもしれません
治療院でも、
お母さんと一緒に子どもを“褒めまくる”ことをよくしていました
最初は照れていたお母さんも、
スイッチが入ると、どんどん良い言葉があふれてくる
「人前で我が子を褒めるなんて、恥ずかしい…」
そう思っていた方も、治療院の中なら大丈夫!
遠慮はいりません。
一緒に褒める練習をしてみましょう!
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