失敗しなかった一日ってどんな日だと思います?
たぶんそれはなにも挑戦しなかった日なんでしょうね。
何かに挑戦して、スムーズに成功するなんて、数十回に一度あればラッキー。
たいていは、失敗して、落ち込んで、また立ち上がって──の繰り返し。
でもそれって、挑戦している証拠なんですよね。
私もそう。
失敗だらけ。
ちょっとしんどいけど、今はそれでいいと思っています。
広島に引っ越してから、鍼灸師としての肩書きを一度手放し、いろんなことに挑戦してみました。
もともとの私は、石橋を叩いても渡らない慎重派。
山歩きも毎回同じコースが落ち着くし、新しいことより、同じ作業をコツコツやるのが得意。
……だったはずなのに。
あれこれうまくいかなくて、気づけば瀬戸際に。
「もう、チャレンジするしかないじゃん!」という日々がスタートしちゃいました。
うまくいかないのが“デフォルト”すぎて、逆に開き直れたのかもしれません(笑)。
でも今は、「チャレンジさせるために、神様が試してるんじゃない?」とまで思ったいたりもします。
この年齢になると、アルバイトひとつ探すのもなかなか大変。
で、比較的高年齢でも採用してくれる近所のマクドナルドのバイトに応募しました。
朝5時スタートのシフトです。
実はそこ、西日本でもトップクラスの売上を誇る店舗だったと知ったのは、働き始めてから。
そりゃあもう、無茶苦茶忙しいわけだ(笑)。
もともとその時間はジムに通っていたので、
「この時間、運動じゃなくてお金になるなんて最高じゃん!」とガッツポーズしていたのも束の間。
厨房に入ったら、余裕なんてゼロでした。
朝はマフィンやグリドルが主役。
でも、正直そんなに食べたことがなかったので──
「チーズが先?ソーセージ?エッグはどこに置くの?」
毎朝アタフタしては、心の中でツッコミまくり。
なかなか覚えられないこの私、高齢者予備軍の脳みそ舐めんなよ!みたいな(笑)
そんな私を、先輩のお姉さま方がビシッとご指導くださいます。
でも不思議と、楽しいんですよね。
間違えて、怒られて、でも少しずつできるようになっていくあの感覚。
まるで、補助輪なしで自転車をスイスイ漕げた、あのときのような(例えが悪いけど ^^;)。
ちなみに、マック以外にもチャレンジしました。
引っ越し屋さん、パン屋さん、そして英語のツアーガイドにまでも手を伸ばしてみたり、、
どれもこれも、以前の私だったら絶対にやらなかったことばかり。
でも不思議なことに、どの職場でも「人間関係がしんどい…」と思ったことは一度もないんです。
あれ?
もしかして私、人と関わるの、意外と得意かも?
もちろん、鍼灸師として患者さんとのやりとりには慣れていました。
でも、それは治療する側とされる側の関係だから。
今回のように、雇われる側として、いろいろな世代や考えの違う人と関わる中で、
今まで無意識に磨いていたコミュニケーション力が生きているのを実感してるところです。
そんな自分に気づけたこと。
これ、いちばんの収穫かもしれません。
どれもこれもある人が言ってくれた、
笑顔とあたたかい言葉を大切にする
それが縁や運、成功に導くよと聞いて、意識してきたこの数ヶ月。
実際、運も縁も、上向いてきているように感じます。
こうした経験は、きっと鍼灸師としての再スタートにも生きるはず。
いえ、生かしてみせます!(笑)
ということで、、
これからは、妊婦さんや子育て中のお母さんたちをサポートできるような鍼灸院をつくっていきたい。
そのためには、医師・助産師・保健師・保育士・行政の方々との連携も必要です。
だからこそ今、人との関係を築く練習をしているところ。
マクドナルドの厨房で、パン屋さんで、引っ越し現場で──
これは、人生のトレーニング期間だと思っています。
今日も、失敗を恐れず、挑戦しよう。
失敗こそが、次への近道。
そう信じて、これからも笑顔と温かい言葉を武器に、一歩ずつ進んでいきたいと思っています。
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