東京に行ってきました。
目的は観光でも野球観戦でもありません。
この日曜日、東京・両国の江島杉山神社で開催された逆子治療勉強会で講師を務めるためです。
6月に東京で逆子と本気で向き合う一日をやります
※今回の勉強会に向けて、講義前にこんな記事も書いていました。
逆子治療は技術だけではなく、不安を減らし安心を作る営みでもある――。
広島に移り住んで数年。
最近の私はというと、
- 鍼灸師であり、、
- 意味もなく歩き回る徘徊者であり、、
- 頂き物や出来合いのものを、いかにも美味しそうに弁当に詰めてSNSにアップする承認欲求者であり、、
正直、自分でも何者なのかよく分からない生活をしております。
そんな私に、
「東京で逆子治療の話をしない?」という依頼。
声をかけてくださったのは、東京スキンタッチ会で長年一緒に活動してきた山口あやこさん。
いまや、小児はりや子育て支援界隈では知らない人はいないんじゃないかな。
私とは、東京スキンタッチ会の運営とともに、子育てのあれこれを共有してきた、いわば同志のような存在です。
依頼をいただいた時の正直な感想はもちろん「私で大丈夫?」。
そして募集開始後すぐに満席になったと聞いた時も、「いやいや、本当にみんな私で大丈夫? 東京を離れてひっそり2年も経つのに、私のことを知ってるの?」でした(笑)。
期待されると不安になる。
これは人間としてごく正常な反応ですよね。
でも同時に、
「この子どもが少なくなっているご時世に、逆子を学びたい鍼灸師って、まだこんなにいるんだ」
という嬉しさもありました。
で、会場となったのは江島杉山神社。

鍼灸師なら一度は訪れてみたい場所……だと思う、多分。
だって鍼管法を考案した杉山和一ゆかりの神社ですから。
そんな鍼灸の歴史を感じる場所でお話しできるのは、本当にありがたいこと。
とはいえ、歴史ある場所というのも緊張するものです。

開始前から妙にソワソワ。
神社の厳かな空気に完全に飲まれていました。
ところが会場へ行くと、懐かしい先生方が続々と。
何年も会っていなかった人が「久しぶり!」って、まるで昨日も会っていたかのように声をかけてくれる。
勉強会というより、どこか同窓会のような雰囲気もありました。
オンラインで顔を合わせることはできます。
それはそれで便利です。
でも実際に会って、
顔を見て、
声を聞いて、
雑談して、
一緒に笑う。
やっぱり人は、会わないと分からないことがたくさんあります。
そういう時間を持てたことも、今回東京へ行って良かったことの一つでした。
で、講義中の私はというと、案の定少し早口だったような気がします。
後から思い返すと、かなりテンパっていましたから。
普段は広島で静かに暮らしています。
山に登ったり。
弁当を作ったり。
なるべく新しいことを増やさず、人生のダウンサイジングを目指しているような生活です。
そこへ久しぶりの東京。
- 人が多い。
- 電車も多い。
- 広告も多い。
- 情報量も多い。
存在しているだけで刺激が飛んでくる。
どうやら私の田舎者化は順調に進化していたようです。
それでも改めて感じたのは、勉強会というのは、教える場所であると同時に学ぶ場所でもあるのだな、ということ。
- 質問をいただく。
- 意見をいただく。
- 経験を聞かせてもらう。
それだけで、自分の視野は広がります。
講師として行ったつもりなのに、終わってみると私の方がたくさん学ばせてもらっていました。
- 久しぶりの東京。
- 久しぶりの講師。
- 久しぶりの再会。
とても充実した一日になりました。
そして広島へ帰って思い返してみると、やっぱり東京はすごい。
何がすごいって、電車の本数がひっきりなし!
あらかじめ時刻表を見なくてもいいって(えっ、そこ?)。
あっ、そんなことはどうでもよくて。
今回の勉強会で、私が本当に伝えたかったのは、ツボの話でも技術の話でもありません。
長く逆子治療を続けてきて、そして小児はりや子育て支援の経験を重ねる中で、少しずつ考えるようになったことがあります。
それは「胎児もまた、一人の他者である」という視点です。
逆子ちゃんへの言葉がけ
子どもは親が支配できる存在ではなく、たとえ親子でも子どもは「他者」です。
自然な上下関係はあっても、それが「支配」に変わってしまうと子育ては難しくなります。
ですから、逆子を子育ての一場面と考えるなら、使う言葉は妊娠中であっても、できるだけやさしいものにしたいと思うのです。
逆子治療は、もしかするとお腹の中から始まる子育て支援なのかもしれません。
次回(6月12日(金))は、その話を書いてみようと思います。




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