逆子のお灸や体操。
頑張っているのに、なかなか変わらない。
そんな声をよく聞きます。
もしかするとそれ、
頑張り方が少しズレているのかもしれません。
これまでに、逆子の方を2,200例以上みてきました。
東京・南青山で20年、
そして現在は広島県安芸郡府中町で七施鍼灸院をやっています。
…と書くと、いかにもちゃんとしてそうですが、
正直なところ、最初から何か特別な志があったわけではありません。
友達に誘われて入った東洋医学の勉強会。
その友達はすぐ辞めて、なぜか自分だけ残りました。
気がついたら鍼灸師を続けていて、
なぜか逆子だけは2,200例以上。
理由は、いまだによくわかっていません。
(気とか経絡とかも、実はまだよく分かっていません)
ただ、長く定点観測していると、それなりに見えてくるものはありますよね。
今回は、
「逆子と頑張り方のズレ」について書いてみます。
ところで、
逆子のお灸や体操。
まだ病院でしっかりと教えていた時代は、みなさんわりと真面目に取り組んでいたように思います。
こちらでも、ちゃんとやっている方は、ちゃんとやっておられました。
でも、ここで一つだけ、ちょっと意地悪な質問。
それ、何のためにやってますか?
逆子を「動かす」ためなのか。
それとも、赤ちゃんが「動きやすい環境を整える」ため」なのか。
この違い、かなり大きいです。
そして実際は、
ここがふわっとしたまま、お灸や体操を続けている方が少なくありません。
この「ふわっと」が、ズレの始まりになります。
■頑張る人ほど、わりとズレる
他院で逆子のお灸や体操をされていた方から、よく聞く話があります。
・熱いけど我慢してお灸してます
・キツいけど体操頑張ってます
気持ちはとてもよくわかります。
ただ、その頑張り方だと、
逆子が戻りにくくなることもあります。
なぜなら、
頑張る=力む=お腹が固くなる
となることが多いから。
お腹が固くなると、
赤ちゃんにとっては動きにくい環境になります。
つまり、
逆子を治したくてやっていることが、結果的に動きを邪魔している可能性がある、ということです。
■「意図」がないと、努力はズレる
これは逆子に限った話ではありません。
私自身、これまでいろいろ手を出してきました。
海外に行ったり、旅をしたり、断食や農業をやってみたり。
それなりに「何か」を探してきたつもりです。
ただ振り返ってみると、
なんとなくやっていたことは、だいたいうまくいっていません。
逆に、
「何をしたいのか」
「どういう状態を作りたいのか」
ここがはっきりしたときにだけ、
形になったように思います。
もちろん、そういった回り道があったからこその今、というのも事実です。
ただ正直なところ、
避けられる遠回りなら、しないに越したことはない。
今はそう思っています。
逆子のお灸や体操も、
きっと同じことが言えるのではないでしょうか。
■お灸も体操も「イメージ」が大事
逆子を整えるためのお灸や体操で大事なのは、
- どこに効かせているのか
- 何を目的にしているのか
- どんな状態を作ろうとしているのか
これを理解しているかどうかだと思います。
ここが抜けると、
ただの「頑張る行為」になります。
そして頑張る行為は、
体を固くしやすい。
これでは、逆子が動きやすい環境から離れてしまいます。
■「お腹が張る」はサインかもしれない
「お灸をしてからお腹が張るようになった」
こういった声を聞くこともあります。
もちろん個人差はありますが、
・やりすぎ
・刺激が強すぎる
・力みすぎている
といったことが関係している場合があるように思うのです。
体は正直で、
無理があると何かしらの反応を返してきます。
そういうときは、
「効いている」と考えるよりも、一度立ち止まって見直すことが大切です。
■理解すると、体は変わり始める
当院では、施術だけでなく、
「なぜそれをするのか」をできるだけお伝えしています。
さらに、後からメールで内容を振り返れるようにもしています。
すると、
「このやり方の方が楽でした」
「この方が赤ちゃんが動きやすい気がします」
といったように、
ご自身で試したことを教えていただけることも少なくありません。
ここは、とても大切なポイントだと感じています。
やってもらうだけではなく、
ご自身の感覚で確かめていくこと。
そうしていく中で、
自分の体を自分で感じ、
少しずつ調整できるようになっていきます。
この変化は、
施術そのもの以上に大きいものだと感じています。
■逆子だけで終わらない変化
こうして関わっていくと、
たとえ逆子がすぐに戻らなかったとしても、
・不安が軽くなる
・赤ちゃんへの接し方が変わる
・体との向き合い方が変わる
といった変化が起こります。
これは、
妊娠期から子育てへとつながる土台になります。
■まとめ
逆子のお灸や体操は、
気合いや根性で乗り切るものではありません。
むしろ、
頑張りすぎるほど、逆効果になることもある。
大事なのは、
理解して、ゆるめて、環境を整えること。
とてもシンプルですが、
ここを外さないことが何より大切です。
そして最後に一つだけ。
真面目な人ほど、ここ外しがちなので、気にしていただけると嬉しいです。
私が一貫して大切にしているのは、「赤ちゃんが動けるスペースをつくること」




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