漫画家であるハルノ宵子さんと、小説家の吉本ばななさんのお父さんである吉本隆明さんの著書「ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ」からです。
中でも以下の言葉はかなりハッとさせられました。
時間をこま切れにされたら、人は何ものにもなることができない。
ぼくには子どもが二人いますが、子育ての時に気をつけていたのは、ほとんどひとつだけと言っていい。それは「子どもの時間を分断しないようにする」ということです。
子どもの目線で考えてみると、、
ようやく遊びに夢中になってきたのに「もうおしまい!」と止められるのって、やっぱイヤだろうな!って思うのです。
首都圏で暮らしていた頃、未就学児でさえも「あの教室が終わったら、次はこっちの教室」と、常に予定に追われている子どもたちをたくさん目にしました。
お父さんお母さんの「子どものために」もよくわかるのですが、なんだか「自分の時間」を持つことさえ許されずに生きているように見えて、胸が痛くなったのを覚えています。
何かに取り組むときに欠かせない“没頭する力”――。
子どものためにとあれこれ習いごとをさせ、その芽を小さなうちに摘んだとしたら、、
その後の集中力や自主性に、悪い影響を及ぼしてしまうのではないかと思うのです。
もし子育てをしていたあの頃に、この言葉や視点に出会っていたとしたら、、
もう少し意識して、子どもが「夢中になる時間」を見守ることができたかもしれません。
あの頃をやり直せたらな、と思ってしまいました(^◇^;)。
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