外因の影響 ― 病は皮毛から始まる
「外因によるすべての病は、必ず皮毛の部から始まる。」
これは、黄帝内経・素問「皮部論篇第五十六」に記されている有名な一文です。
皮膚のどの部位がどの内臓と関連するのか、また「皮部」に現れる変化や徴候がどの臓腑の不調を示しているのか──。
この篇では、皮膚の状態を読み取ることで内臓の働きを診断するという考え方が詳しく解説されています
現代医学においても「皮膚」と「内臓」の関連性は重要視されていますが、その基礎となる洞察が、数千年前にすでに示されていたことには驚かされます。
■ 皮膚は“体を守る最前線”
皮膚には十二の部があり、そのバランスを保つことが健康の鍵と考えられています。
もし邪気(=外からの悪い影響)が皮膚で食い止められず体内へ侵入すると、経絡や臓腑にまで影響し、さまざまな不調を引き起こすとされています。
- 邪気が皮毛に入る → 毛穴が開き、体毛が逆立つ
- 邪気が経脈に入る → 血流が滞り、身体の一部が冷える
- 邪気が筋・骨に入る → 痛みやこわばり、発熱をもたらす
つまり、皮膚は外界から身を守る“第一の壁”。
皮膚が「内臓の鏡」と呼ばれるのは、この理論に基づいています。
■ 七施鍼灸院の経絡治療と「皮部」の考え方
七施鍼灸院の経絡治療では、こうした東洋医学の考え方を踏まえ、「体の表から整える」 という視点をとても大切にしています。
外の刺激に負けない身体づくりは、まさに皮膚のケアから始まります。
季節の変わり目や、冷え・風邪をひきやすい時期こそ、いつもより少しだけ皮膚の感覚に耳を傾けてみてください。
小さな違和感が、体調を守る大きなサインになることがありますから。


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