- お腹の中の赤ちゃんが動くたびに愛おしく感じる
- こんなに幸せな気分になるだなんて
- おなかの中で動いた時にとても感動してしまった
- エコーで赤ちゃんが大きくなっていくのがとても嬉しい
- 子どもとの生活を考えるとワクワクする
そんな風に語る方も多いですよね。
でも、
そう感じられない自分に気づいて「私は薄情なのでは?」と不安になってしまう妊婦さんも少なくありません。
「お腹の子を愛せない自分」に落ち込む私
以前、逆子で来院された妊婦さんとの会話です。
その方は、帝王切開への不安に加えて、
「無痛分娩を希望してこの産院を選んだのに…」と、気持ちがかなり揺れているようでした。
そんな話とともに、
「お腹の赤ちゃんに全然愛情が湧いてこない」
「子どものことを一番に思えない自分って欠陥があるのでは、、ってつい考えてしまう」
と、強い自己否定の気持ちにとらわれていました。
不安を整理することの大切さ
妊娠中に不安を抱くのは、決して特別なことではないと思います。
ただ、その不安を一人で抱え込んでしまうと、大きな負担になってしまいます。
なので、妊娠期に固く絡まった気持ちを少しでも整理することが大切です。
これは産後の「心の健康」を守るためにも、とても意味のある重要なことだと思います。
なぜなら、妊娠期からの心の持ち方は、その後の子育てに大きな影響を与えるからです。
不安に引っ張られないために
妊娠していない人もそうですが、意味なく心配ごとを探してしまう妊婦さんは少なくありません。
けれど、妊娠中から「自分の気持ちとの付き合い方」を意識することで、これから始まるお子さんとの生活は大きく変わっていきます。
大切なのは、不安をゼロにすることではないと思います。
そうではなくて、不安に引っ張られない心の持ち方を知り、その気持ちを子育てに活かしていくことだと思います。
ちょっとだけ人生の先輩として、「こんな見方もありますよ」と、新しい考え方を一緒に見つけていけたらいいな、って思っています。
さいごに
お腹の中の赤ちゃんへの気持ちは、人それぞれです。
「愛おしいと思えない自分」を責める必要はありません。
むしろ、その気持ちに気づけたことが、これからの親子関係を育てていく大切な一歩になります。
子どもの治療をしている鍼灸院として、
妊婦さんの心と体、そしてこれから始まる子育てを少しでも支えていければと思っています。
広島県安芸郡府中町
七施鍼灸院
(参考)
妊娠中の母性はあくまでも想像上のもので、ホルモンレベルでの母性は妊娠してから生まれると言って良いかと思います



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