逆子に関する不安でよく耳にするのが「帝王切開」です。
下記の資料は2012年のものなのでやや古いですが、当時のデータによると、初産で30代以上の方が帝王切開になる割合は27.3%でした。
都市部では、帝王切開率が45%以上の病院も少なくありません。
このことから、都市部の一部病院では全国平均より高い帝王切開率となっている可能性があります。

(出典:公益社団法人日本産婦人科医会「分娩時年齢の高年齢化 現状と問題点」2012年)
https://www.jaog.or.jp/all/document/54_120509.pdf
年齢と帝王切開率の関係
特に 35歳以上の初産(高年初産婦)は、帝王切開になる可能性が高いといわれています。
実際、公益社団法人日本産婦人科医会がまとめたこの2012年の統計によると、初産・単胎の帝王切開率は年齢が上がるほど高くなる傾向がはっきりと示されています。
- 10代 … 13.1%
- 20代 … 17.8%
- 30代 … 27.3%
- 40~44歳 … 38.3%
- 45歳以上 … 76.0%
データは少し古いですが、この年齢と帝王切開率の関係は、現在も大きく変わっていないか、むしろ高くなっている可能性があります。
私の体感としても
昨年まで東京で鍼灸院をしていた経験からも、高年初産婦の方はとても多く、統計と同じように帝王切開率が高いと感じていました。
出産は誰にとっても不安がつきものです。
特に逆子や年齢によるリスクを抱えている方にとっては、帝王切開は今や身近な選択肢のひとつになっているのだと思います。
高年初産婦さんは「子育て上手」
私が強く感じることがあります。
それは、 高年初産婦さんは本当に子育てが上手 だということです。
若い方の子育ては、わけがわからないまま体力に任せて走り抜けることも少なくありません。
でも30代以上の初産の方は、これまでの経験や学びをフルに生かし、落ち着いた気持ちで子育てに向き合っている方が多いように思います。
もちろん、「子育ては若い方が体力的には楽」というのは事実です。
ただ最近の30代は体力のある方も多く、さらに心理的な成熟や経済的な安定もあります。
その結果、親子関係が良好で、安心感のある子育てをされている方が多いと感じます。
さいごに
私は心理的にまだ成長しきる前に子育てをしてきたので、30代以上で初産を迎える方の落ち着きや安定感に、子どもは安心して成長できるだろうなと、素晴らしさを感じることが思うことが多々ありました。
出産や子育てには不安がつきものですが、年齢に関わらず、どの方にもそれぞれの強みがあります。
そして、鍼灸は妊娠中の体のケアや逆子のサポートにも役立ちます。
どうか安心して、自分らしく子育てを楽しんでください。
心から応援しています!


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