父が亡くなった年齢は、もうとうに過ぎています。
でも、父の年齢を初めて越えたときには、正直かなりホッとしたのを覚えています。
この話を患者さんにしたら、
「私も同じような経験があります」と言われました。
そのとき初めて、「あぁ、自分だけじゃなかったんだ」と思いました。
実は以前、親の年齢を超えるまで不安でいることを“エディプスコンプレックス”の一部だと考えていました。
けれども調べてみるとその定義は少し違うようで、どうも思い違いだったみたいです。
とはいえ、親の年齢を越えたときに安堵する気持ちを持つ人は、けっして少なくないようです
それにしても、なぜ親の年齢にこだわるのでしょうね?
きっとそれは、誰もが心のどこかで抱いている「死」という漠然とした恐怖と関わっているのだと思います。
そして、その恐怖から完全に解放されるのは…皮肉なことに“自分が死んだときだけ”なのかもしれません。
そんなことを考えると、
「子どものためにも、少しでも長生きしないといけないなぁ」
と自然と思ったりしてしまいます。
親の年齢を越えるときに、私のように不思議な気持ちになる方もいると思いますが、でもそれは、命と向き合っている証拠でもあるのだと思うのです。
私たちはみんな、心や体に不安を抱えながら日々を過ごしています。
だから鍼灸師として、からだを整え、少しでも安心して暮らせるお手伝いをしていきたい。
そんなふうに思っています。
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