逆子とわかったときにできること 〜毎日の暮らしの中での工夫〜

逆子とわかったとき、多くの方が「なんとかしなくては…!」と不安になるのではないでしょうか?
当院では、お灸によるケアだけでなく、毎日の暮らしの中でできる工夫や考え方もお伝えするようにしています


生活の中での工夫

毎日のお灸を続ける
ご自宅でのお灸はとても大切です
場所ややり方は、お一人おひとりの体質や体調に合わせて丁寧にお伝えしています

足を冷やさない
特に足首の冷えは、逆子の一因とも言われています
逆子の方は足に熱がこもっていることも多く、靴下が合わない方も少なくありません
足首をやさしく温めてくれるレッグウォーマーを取り入れると、無理なく冷え対策ができると思います

足首をしっかり動かす
軽いストレッチや足首をくるくる回す体操を、日常の中に取り入れてみてください
それだけでも体がほぐれて血流がよくなり、結果としてお腹の中もあたたまりやすくなります

腹帯や骨盤ベルトは「心地よさ」で選ぶ
周囲に勧められても、自分に合わないと感じたら無理に使う必要はありません
一番大切なのは「気持ちよく使えるかどうか」です

逆子体操や四つん這いをうまく取り入れる
胸膝位(うつ伏せでお尻を高く上げる姿勢)だけにこだわる必要はありません
ブリッジ法(骨盤高位・エレベーター法)や四つんばい(はいはいの姿勢)など、自分の体に合うものを無理のない範囲で取り入れてみてください

はいはいはとてもおすすめ
はいはい(四つん這い)でゆっくり動くと、赤ちゃんが回転しやすくなるだけでなく、安産にも良い影響があります
もともと哺乳類は背骨で赤ちゃんを支えて育てるので、はいはいはとても自然な動きです
膝や手首が痛くなることもありますので、やりやすい工夫やコツもお伝えしています


何より大切なのは、自分の体と相談しながら、無理なく心地よく取り入れることです


気持ちの持ち方も大切に

赤ちゃんへの声かけは「ありがとう」「楽しみにしているよ」
「下を向いてね!」と強く願うよりも、やさしい言葉をかける方が気持ちも落ち着き、お腹もふんわり緩むように感じます

逆子を「子育ての始まり」として考えてみる
逆子を妊娠中のトラブルとしてだけ捉えるのではなく、これから始まる子育てへの第一歩として考えてみると、気持ちが少し楽になることもあります

「自分らしいお産」を描いてみる
自分が望む出産のイメージを描く中で、逆子を整えるヒントが見えてくることもあります


さらに当院では…

逆子のことばかりに意識が向きすぎると、出産やその後の育児を考える余裕がなくなってしまうものです
だからこそ、あえて子育てのお話もしています

  • パートナーに早くから育児に関わってもらう工夫
  • 家族やきょうだいとの関係をよりよくするヒント など

「ただ逆子を直す」だけでなく、これから続く子育てを少しでも安心して迎えられるように…
そんな気持ちでお話ししています


広島県安芸郡府中町
七施鍼灸院
大下 義武

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