「無理しないで」の裏側にある、本当は伝えたい出産への備え

病院で
無理のない程度に体を動かしてくださいね
と言われること、ありますよね

確かに妊娠中は何が起こるかわかりません
だから、医師や助産師さんも慎重に、あえてこうした言い方をされるのだと思います

でも、本来妊娠は病気ではありません
体をしっかり動かすことは、むしろ出産に向けたとても大切な準備になるはずです

だから
無理しないでくださいね
という言葉の裏にある本当の意図を、きちんと汲み取る必要があるように思うのです

きっと先生方も本心では
しっかり体を動かして、出産に備えましょう!
と言いたいのだと思います

ただ、医師の言葉はとても重く、もし何かあったときに「動いていたせいだ」と責められてしまうかもしれない…

クレームの時代と言われる今、信頼関係が一瞬で崩れてしまうことがあります
だから、本音を言いにくい部分もあるのだろうと思うのです


そんな中、助産師さんとお話しすると、「妊娠中こそ、しっかり体を動かすことが大切なんですよ」と言われる方はとても多い

話を伺ううちに、やはりお産に向けて体を使って準備していくことは本当に大切なんだと感じるようになりました

少し極端かもしれませんが、アクティブバースで有名な岡崎市の吉村医院(現在は「吉村医院あさひ産婦人科」)の吉村正先生は、著書『お産って楽しいね』の中でこんなことを書いてます

  • 車に乗るな
  • エレベーターに乗るな
  • 買い物に行くときは、できるだけ遠くの店へ行き、大根やいもなど重いものを買って帰れ
  • 掃除機、洗濯機は使わず、四つん這いになって床を拭き、腕と腰を使って洗濯をしなさい
  • いつも原始人のように腹ペコで、心臓がドキドキして息がハアハアしている方がいい

かなりストイックですよね(笑)。

でもこのあと、「お産というのは3000メートル級の山に登るくらいの重労働だから」と続きます

そこまで言う!?
と思う反面、やはり体力はあったほうがいいのだとも感じます

マラソンを完走するために練習が必要なのと同じように、何時間、時には何十時間にも及ぶお産という大仕事を乗り切るには、それなりの準備と体力づくりが必要なのだと思うのです


三砂ちづるさん『オニババ化する女たち』の中で、妊娠中から「命のレベルを上げる」ことの大切さを説いています。

……医療介入も確かに必要な時はありますけれども、医療介入のみを考えるのではなく、一人一人が持っている力がどうしたらうまく出てくるのかを考えるわけです。日本の開業助産婦さんの働きを見直すと、これがとてもよく機能しています。お互いの関係性を通じて、からだへの注意を向けていくという働きです。……

……出産では何が起こるかわからない、といわれていますが、経験豊富なお産の現場の方の話をきいていると、出産の際の緊急状態は天から落ちてくるように起こることは少ない、ということもわかります。ずっと丁寧に関わっていれば、「どこかおかしい」ということはケアをしている側も気づくし、丁寧にケアされていれば、女性の側も自分のからだへの注意を十分に払う事を学びますから 、どこかおかしい、ということを敏感に感じ取ることができる。……

体を動かすことの大切さ
そして、お腹の中の子どもの声を聞き、自然の声に耳を澄ませながら、自分の体の声にも耳を傾けることの重要性

助産師さんとお話しをして、そんなお産の準備の仕方も大切なんだと思うようになりました


男性である私が妊娠や出産について書くことに違和感を覚える方もいるかもしれません
でも、助産師さんや妊婦さんのお話を伺い、体を使うことの大切さを深く感じたので私なりに言葉にしてみました

病院で
無理のない程度に体を動かしてくださいね
と言われること、あるかと思います

確かに妊娠中は何が起こるかわかりません
だからこそ、医師や助産師さんも慎重に、あえてこのような言い方をされるのだと思います

でも、妊娠は本来、病気ではありません
体をしっかり動かすことは、むしろ出産に向けてとても大切な準備になるはずです

だからこそ、「無理しないでくださいね」という言葉の裏にある本当の意図を、私たちもきちんと汲み取る必要があると思うのです

おそらく先生方も本心では、「もっと体を動かして、出産に備えましょう!」と言いたいのだと思います
でも医師の言葉はとても重く、もし何かあったときに「動いていたせいだ」と責められてしまうかもしれません

クレームの時代と言われる今、信頼関係が一瞬で崩れることだってあります
だからこそ、本音を口にしにくい部分もあると思うのです

でも助産師さんとお話しをすると、妊娠している時にちゃんと体を動かすことの大切さを言われる方はとても多いです
そのようなお話しを聞くと、本来はお産に向けてしっかり体を使って準備していくことが大事なんじゃないかと思うようになりました

少し極端かもしれませんが、アクティブバースで有名な岡崎市の吉村医院(現在は「吉村医院あさひ産婦人科」)の吉村正先生は、著書『お産って楽しいね』でこんなふうに語っています。

車に乗るな
エレベーターに乗るな
買い物に行くときは、できるだけ遠くの店へ行き、大根やいもなど重いものを買って帰れ
掃除機、洗濯機は使わず、四つん這いになって床を拭き、腕と腰を使って洗濯をしなさい
いつも原始人のように腹ペコで、心臓がドキドキして息がハアハアしている方がいい

かなりストイックですよね(笑)。

でもこのあと吉村先生は「お産というのは3000メートル級の山に登るくらいの重労働だから」と続けています

そこまで言う??
みたいな感じですが、体力はあったほうがよいように思うのです

マラソンを完走するのに練習が必要なのと同じで、何時間、時には何十時間にも及ぶお産という大仕事を乗り切るには、それなりの準備と体力作りが必要なんじゃないかと思うのです。

三砂ちづるさんも『オニババ化する女たち』の中で、妊娠中から「命のレベルを上げる」ことの大切さを説いています。

……医療介入も確かに必要な時はありますけれども、医療介入のみを考えるのではなく、一人一人が持っている力がどうしたらうまく出てくるのかを考えるわけです。日本の開業助産婦さんの働きを見直すと、これがとてもよく機能しています。お互いの関係性を通じて、からだへの注意を向けていくという働きです。……

……出産では何が起こるかわからない、といわれていますが、経験豊富なお産の現場の方の話をきいていると、出産の際の緊急状態は天から落ちてくるように起こることは少ない、ということもわかります。ずっと丁寧に関わっていれば、「どこかおかしい」ということはケアをしている側も気づくし、丁寧にケアされていれば、女性の側も自分のからだへの注意を十分に払う事を学びますから 、どこかおかしい、ということを敏感に感じ取ることができる。……

体を動かすことの大切さ、
そしてお腹の中の子どもの声を聞き、自然の声に耳を傾けながら、自分の体の声も大切にする

そんなお産の準備の仕方もあるのではないでしょうか。

男性である私が妊娠や出産について書くことに違和感を覚える方もいると思います
でも、助産師さんや妊婦さんとお話しを伺い、体を使う大切さをみに沁みておもい、言葉にしてみました


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参考文献 お産って楽しいね 吉村正・山田桂子 編著 農文協

オニババ化する女たち 三砂ちづる光文社新書 より

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