良い人生は良い人間関係で築かれる

良い人生は良い人間関係で築かれる

個人的には睡眠の質も自らの幸福度の指標の一つとしています

それで「昼寝の深さとその効果」というブログを書いたのですが、

今回は「人とつながることの大切さ」と「幸福感」について、
興味深いTEDの動画を見つけたので紹介します

この動画は、「予測不能な人生において、幸福と健康のために本当に必要なものは何か」というテーマで語られたものです

この方は、この研究の4代目責任者であるロバート・ウォールディンガー氏

この研究は、75年もの長期にわたり、724人の男性を対象に、仕事・健康・家庭生活について追跡調査によるもの

長期研究の多くは、資金不足や研究者の多忙や異動によって頓挫することが多いそうですが、この研究は代々研究者が受け継ぎ、今なお続いているとのこと

現在も約60人の参加者が健在で、加えてその子ども世代2000人以上が新たに参加しています

これだけ長きにわたり研究すれば、当然の如く、アルコール依存や統合失調症を患った人もいれば、経済的・身体的に恵まれた生活を送る人もいます

そんな、多様な人生を分析した結果、幸福と健康のカギはただ一つ
良い人間関係」に尽きるということみたいです

この研究から導かれた教訓は大きく3つ、、

  1. 周囲とのつながりが健康を支えること
    社会的につながりを持っている人は、そうでない人に比べて健康であり、長生きする傾向にあるみたいです
  2. 人間関係は「量」より「質」
    友人の数が多いことや、結婚していることが重要なのではなく、「身近な人とどれほど良い関係を築けているか」が大切とのこと、
    親密であたたかな関係が、老化に伴う心身のストレスを和らげるとのことです
    特にパートナーといることを「幸せだ」と感じている人は、身体がつらくても、心は穏やかでいられるとのことです
  3. 良い関係は記憶力も守る
    周囲と良好な関係を築いている人ほど、高齢になっても記憶力が保たれるそうです
    一方で、「パートナーに頼れない」と感じている人は、記憶障害が早く現れる傾向があるみたいです

心理学者アドラーも「すべての悩みは人間関係にある」と言っています
そして、人が幸福に生きるためには「共同体感覚」すなわち「所属感」「信頼感」「貢献感」が必要であると説いています

これは、仏教における「自利利他」、すなわち「自らの力でしっかりと生き、周囲には惜しみない愛を施す」という教えにも通じるように思います

和を以て貴しと為す
といった協調や調和の精神

こうした日本の古き良き価値観を煩わしく感じる人が増えたように感じますが、それでもやはり身近な人との良い人間関係を大切にすることこそが、真の幸福を支えているのではないでしょうか

最後に、人生の短さと愛の大切さを思い出させてくれる、マーク・トウェインの言葉を紹介したいと思います

かくも短き人生に、争ったり、謝罪したり、傷つけ合ったり、責任を追及したりしている時間などありません
愛し合うための時間しかないのです
それもほんの一瞬しか、与えられていないのです

There isn’t time, so brief is life, for bickerings, apologies, heartburnings, callings to account.
There is only time for loving, and but an instant, so to speak, for that.
— Mark Twain

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