逆子治療の来院後のやりとりと子育て
【逆子治療】
初回の施術に込めた想い。
──その後のフォローまで丁寧に寄り添いたいな、って。
妊婦さんが安心して来られるように、、
東京でも、逆子の症状で来られる方のほとんどが「1回だけの施術」です。
継続的に通うことで効果が高まるのは確かなのですが、妊婦さんには体調の波があります。いつ、何が起きてもおかしくありません。
「無理して通ってほしくない」
「1回の施術でできる限りのことをしたい」
そんな想いから、初回に最大限の効果を引き出す施術ができるよう工夫してきました。
当日体調を崩して来られなくなった方もおられたので、、
これまで2,000人以上の逆子治療を行ってきましたが、当日になって体調を崩し、来られなかった方もおられました。
中にはそのまま入院された方も、、、
だから来院前には必ずこうお伝えしています。
「その日の体調を最優先してくださいね」
「無理のない範囲で、来られるときに来てくださいね」
体と心に負担をかけないことが一番大切なのではないかと思います。
お灸も大切ですが、日々の生活の見直しも逆子ちゃんに効果があります。
逆子を頭位に戻すことについてですが、お灸だけでは限界があります。
毎日通院してもらったとしても、日常生活の過ごし方が変わらなければ、胎児に与える影響も限定的だと思います。
だからフォローアップメールをお届けしています。
なので施術のあと「日々心がけていただきたいこと」をまとめたフォローアップメールをお送りしています。
内容を詰め込みすぎて(笑)、気づけば1万字を超えてしまいました。
そのため4回に分けて送信しています。
その内容ですが、、
- 1回目・治療中にお話をしたこと
- 2回目・温めることと睡眠について
- 3回目・逆子ちゃんにとっても良い体操と運動について
- 4回目・赤ちゃんへの言い聞かせと気持ちの持ち方について
このメール、皆さんのお役に立っているみたい嬉しいです。
出産に対する考え方も、少しずつ変わってきます。
最近は「どうしても帝王切開は避けたい」と望まれる方が減ってきたように感じます。
背景には、高齢出産の増加や、帝王切開経験者が身近にいることがあるのかもしれません。
「どんな方法でも、無事に生まれてくれればそれでいい」
無事に生まれてくれたらそれだけで嬉しい、、
素敵な考え方ですよね!
この気持ちは心と体を緩めてくれます。
だからこれだけでも下を向いてくれる可能性が高くなります。
妊娠・出産・育児──主役は誰?
少しデリケートで各論ありきな話なので、ここではあまり深掘りできないのですが、SNSで子育ての大変さや家族への不満を共有する投稿をよく見かけます。
つらい気持ちを言葉にすることは大切です。
ですが、「しんどい」「つらい」ばかりを口にしていると、脳は「嬉しい」「楽しい」といった言葉を受け入れにくくなると言います。
そして、脳の特性からして、しんどいことばかりを探すようになってしまいます。
これからお母さんになるわけです。お子さんに人生を肯定してもらいたいと思っておられるのでしたら、妊娠している時から、嬉しいことや楽しいことを探す脳の仕組みを作る作業をするのも悪くないかもしれません。
主役はお母さんではなく「赤ちゃん」です。
子育ての主役は、親ではありません。子どもです。
そして妊娠中の主役もお腹中の赤ちゃんです。
ここまで大きく育ってくれたことを素直に喜ぶ、、
この視点を意識するだけで、心が軽くなり、回るためのスペースが広がります。
赤ちゃんに、こう声をかけてみてください。
お腹の中で元気に育ってくれてありがとう!
ここまで無事に育ってくれてありがとう!
どんな生まれ方でも、生まれてきてくれるだけでいいからね!
みんな楽しみにしているよ!
一緒に楽しいことをいっぱいしようね!
このような言葉を口にすれば、ご自身のためにも、また不思議と嬉しいご縁がめぐってくるものです。
こうした心の持ち方も、治療の中でお伝えしています。
逆子の不安を子育てにいかしてもらいたい。
子どもって、親の思うようにはしてくれないものです。
逆子の不安をきっかけに、
赤ちゃんとの向き合い方や、自分自身の気持ちのあり方が変わることが多々あります。
その気持ちの変化が、これから始まる育児を支える大きな力になりますし、その変化を育児に生かさない手はないと思います。
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